結成20周年！7年ぶりの単独ライブにかける想い。ガレッジセール

2015年6月23日

7月5日(日)に下北沢の北沢タウンホールで7年ぶりの単独ライブ「波の上ビーチから」を開催する、ガレッジセール。結成20周年という節目にあたる今年、二人は何を想い、7年ぶりの単独ライブ開催にいたったのか！？開催まで3週間をきった今、ガレッジセールのお二人から、ライブにかける想いをお聞きしました。

さっそくですが、下北沢に行ったことはありますか？

ゴリさん（文字：赤）

ぼくの初舞台は北沢タウンホールでした。日芸時代に劇団でミュージカルをしていて、その初舞台が北沢タウンホールでした。

それはどのくらい前ですか？

ぼくが20歳の時なので、23年前です。

北沢タウンホールでの出演は、それ以来ですか？

そうですね、下北沢のライブハウスや、本多劇場に出演したことはありますが、北沢タウンホールはそれ以来です。

すごいですね。運命的な感じですね。

若手の頃、下北沢の屋根裏でしょっちゅうお笑いのライブをしていました。その時はよくアーティストと絡んでいました。

18年くらい前ですね。テレビのドキュメンタリーで屋根裏がなくなるのを知り「あーあ、なくなるんだ」と残念な気持ちになりました。

下北沢の飲食店に思い入れはありますか？

下北沢の沖縄料理屋シーサーズ（現在は閉店）によく行きました。

川田さん（文字：青）

ほんこんさんが営業していた、串かつ屋さん（現在は閉店）によく行きました。ぼくが釣ってきた魚をさばいて、振る舞ったりしました。なくなって残念です。

下北沢はお店の入れ替わりが激しく、思い入れのあるお店がなくなると寂しくなりますよね。他に下北沢について、思い出はありますか？

シモキタって夢にあふれた街じゃないですか。それが好きでした。

夢を追いかけている青年が多い。

絶対ミュージシャンとしてビックになるとか、私女優さんになる！とか、エンターテイメントの夢に向かって、命を燃やしている若者の集まる場所だった。どの劇場や居酒屋に行っても、ギター背負っている人がいたり、セリフが上手く言えなかったと話している人がいたり、あの空間が好きでした。エンターテイメントの卵が集まる街。

飲みに行っても金はないけど、みんなで夢を語る。

金はないけど夢だけは持っている。そういう人のための値段設定にしている、良心的なお店が多い。

唐突ですが、カレーは好きですか？

I LOVE下北沢では、毎年「下北沢カレーフェスティバル」というイベントを開催しています。カレーに関するエピソードを教えてください。

カレー好きですよ。カレー嫌いな人、聞いたことないです。

沖縄のカレーは黄色い。すっごい黄色い。レモン色に近いくらい黄色い。

（笑）

ピーマンが入っている。

確かに、あまりピーマンの入っているカレーはないですね。

あと、コーレーグースをカレーにかけて食べるのが好きですね。

コーレーグース？

コーレーグースは、泡盛に島とうがらしをつけたものです。

沖縄のカレーって東京で食べられますか？

ないかな。

ないね。でも、関東のカレーの方が圧倒的に美味しい。（笑）

確かに。ぼくも懐かしくて食べるけど、好んで食べるわけではない。（笑）

関根勤さんがよく行く、銀座のナイルのカレーは美味しくて感動した。

でも、下北沢でのカレーの思い出はないかな。

下北沢カレーフェスティバルはまだ4年目なので、まだまだです。

ぼくは、野菜がルーに溶けているのが好き。あと肉がたくさん入っているの。生卵入れて、混ぜながら食べるのも好き。カツカレーも好き。

カレーってお見事ですよね。合わないものがない。関根麻里ちゃんみたい。誰にでも合う。関根麻里ちゃんと絡みづらい人見たことない。

（笑）

それでは、単独ライブネタについて教えてください。ボケ（ゴリさん）とツッコミ（川田さん）を入れ替えているコントもあるということですが、なぜ入れ替えようと思ったのですか？

僕のキャラが濃いのでボケを担当していますが、性格自体は川田の方がボケたがりです。

せっかくの20周年だったら、いろいろ挑戦しよう。ガレッジセールという決まりきった殻を破って、新しいことをしよう。守りに入るよりも攻めにいこうということで、ボケとツッコミを入れ替えたコントが3、4本あります。

ボケとツッコミを入れ替えるというのは、はじめての試みですか？

はい、はじめてです。

今までずっとガレッジセールさんのファンの方にとっても、大変新鮮なことなんですね。

そうですね、新鮮だと思います。

ネタも全て描きおろしです。舞台８本、音声コント７本、15本全部新作です。

すごいですね。それを作るのは、本当に大変だったのでは？

はい、超大変でした。半年くらい前に単独ライブを開催することが決まり、その頃から作りはじめました。

今回は、今の時点（開催まで3週間をきった）で、ネタが書き上がっているので安心です。セリフの量が膨大で、覚えきれていないところがあり焦ってはいますが、ネタができていない時の精神的苦痛に比べれば。逃げたくなるんですよね。探さないでください、と書き残していなくなりたい。

（笑）

今は、ネタができているので気持ち的にだいぶ違う。用意周到という言葉がやっと理解できました。

結成20周年ということですが、今までの中で思い出深いお仕事を教えてください。

いっぱいあります。危険なのとか、やり甲斐のあるのとか。

ぼくは「みなさんのおかげです」や「ごっつええ感じ」、「全員集合」や「ひょうきん族」などのテレビコントに憧れていて、だから、ワンナイでテレビコントの夢を掴んだときは、毎日忙しくても楽しくて楽しくて、ずっとコントキャラのことを考えていました。

コントやっている時、楽しかったです。

だから、終わって、ワンナイロスのような状態になりました。そこからコントに対する熱が冷めて、何年も続いた。そして、久しぶりにコントに対して火がついた。コントやるぞ！と。だから今すごく楽しい。

昔の気持ちを思い出したということでしょうか。

そうですね。脳がやっと動き出した！

今回の単独ライブ本当に楽しみですね。

ネタを書いていて楽しい。普通のコントは、コンビのキャラがあってのコントだけど、今回のコントは全て色が違う。8本のコントそれぞれが、8組の違う芸人のコントをみているよう。内容、笑わせ方が全然違う。違うから面白い。自分でネタを書いていても、面白いのが書けたと思った。そして、8本のコントの点が最後に線になる。つながった時に、面白いプラス鳥肌がたつような感動もあるんじゃないかな、そんな想いで構成しました。

今後はさらにコントに力を入れていくのでしょうか。

今は、他のことは考えられない。