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I LOVE 下北沢
I LOVE 古着
何かをする時、そこには“初めて”がついてきます。
初めての下北沢、
初めての古着、
初めてのカレー…
年を重ねるほどに古いことは忘れてしまうけれど、きっとどの思い出も素敵なもの。
ところでみなさん、
はじめて食べた大阪スパイスカレーを覚えていますでしょうか。
何それ? 知らない? 大阪は遠い?
でしたら!! その初めてをぜひ下北沢で味わいませんか!?
下北沢駅から南口商店街へと歩くこと7分。
たくさんの古着や雑貨、飲食店でにぎわう通りを抜け、少し静かな印象を感じてきらもう近く。旧ヤム邸 シモキタ荘はそこにあります。
大阪スパイスカレーの発展、そしてスパイスカレーの確立に一役買ったと言われるカレー屋でございます。
下北沢ミスカレーのカリィミーまみと申します🍛✨
ほんの少しの知識で美味しさや感じ方が変わるという体験から、大好きなカレーとスパイスの面白さを広げたカレー業界に関わっています!
「気になる!」「食べてみたい!」「お腹空いた!」
そんな感情を引き出して、より美味しく味わえるお手伝いを。
下北沢の素敵なカレーに出会ってください✨
1999年にカレー専門店「ヤムティノ」を創業。
2003年に「ヤムカレー」、2011年の移転を期に「旧ヤム邸」と名前を変えて2011年にオープン。大阪で店舗を増やし、2017年7月に東京・下北沢へやってきました。
神戸の人気観光スポットでもある『ハンター邸』(旧ハンター住宅)に憧れて名前決めたんだって!
大阪スパイスカレーは、1990年代に大阪で創業した専門店が原点と言われています。
2000年代入ってお店がどんどん増え、大阪では本格的なカレーブームの到来。
旧ヤム邸は、そのブームを築いたお店のひとつです。
感度の高い東京のカレー好きの間でも「大阪カレーが凄い」という話は広がっていたそう。
その話題のカレーが東京にやってくる、となったら大事件ですよね!?
その話題性も相まって、2017年のオープン以来行列が絶えないお店に。
試行錯誤をくり返しながら作られる独創的なカレーで、今もファンを増やし続けています。
実は旧ヤム邸さん、私の初めて食べたスパイスカレーであり、下北沢のカレーであり、大阪スパイスカレーでもあるのです!!
大阪スパイスカレーを簡単に定義すると、
小麦粉や既成のカレー粉・ルゥを使わず、スパイスを独自に調合し、自由な発想で作られたカレーのことを指します。(諸説あり)
大阪のカレーはフリースタイルとも言われているのですが、その理由が共通点の無さ。
発想もアプローチも同じものはなく、強いてあげるならば「スパイスで煮込んだ何かをご飯にかけてる」くらいしかないほど。
それが、大阪という土地柄なのか、独自に発展を遂げていくこととなりました。
スパイスの使い方や分量、手順、具材…すべてが既存のルールに囚われません。
どのカレーもスパイスは必ず使いますし、大阪にカレー屋さんがなかったわけでもありません。
大阪スパイスカレーとは、カレー屋に影響されてカレー屋が生まれる流れの先に築かれた文化なのです。
己の信じるセオリーに従って生み出されるカレー。
もはや自己表現……カッコイイ!!
旧ヤム邸のカレーは毎月変わるカレー。それもキーマカレー3種。
季節の野菜、いろんな土地の食文化……カレーという枠を超えた試行錯誤で新メニューが生まれています。
ただし、月が変わればもう味わえないのです。
どんなにお気に入りのカレーに出会っても、その月にしか食べられません。
こちらのメニューを見てください!!(2023年12月のものです)
① 生姜レンコンのさっぱりアチャールのせ 菊芋の朴葉風味オイスター鶏キーマ
② 干し柿とアーモンドのマッシュポテトのせ タマリンドの酸味がたまらん香ばしポークキーマ
③ ピリッとほっこり! white牛豚キーマ 海苔とろろペーストを添えて
待って、味の想像ができないのですが…!!
旬の食材を上手に使ったキーマカレーのラインナップ。
日本料理がスパイス方面に進化した、という表現で伝わるでしょうか。
己の持つ言葉でどこまでお伝えできるのか…普段料理として触れない食材と組み合わせ。
「その発想はなかった!」という興奮と、新しい体験にワクワクしかしません!!
迷わず全がけ3種盛り!!
お米は玄米・ターメリックライス・ジャスミンライスから選べます。
今回は鮮やかなイエローがかわいいターメリックライスに!
ランチ限定のアチャール(インド風の漬物)に限定ラッシー。ドリンクメニューも豊富。
お盆に乗せられてやってきた全がけプレートには、トライアングルにキーマが並びます。
基本的にはひき肉の存在感がしっかりとした食べ応えのあるカレーのもよう。
初めての風味でなんと言葉にしていいかわからない…!
その正体が、お皿にできるくらい大きな葉っぱ 朴葉(ほうば)。
…と言われてもわからない人の方が多いですよね。岐阜の郷土料理で、葉っぱの上で味噌を乗せて焼いた朴葉味噌というものがあります。そこから着想して生み出されたカレーとのこと。
季節の野菜として使われているのはクセが少なく食べやすい菊芋。
食物繊維“イヌリン”がたくさん入ってるスーパーフード!
味噌の他に、牡蠣を使うことでさらに深みのあるキーマに。そこへ対比するように存在するのが、シャキシャキとしたレンコンと生姜が使われたアチャール。
アチャールはインドのお漬物のこと。ほどよい酸味がさらに複雑な美味しさへと導きます。
カレーに干し柿!? アーモンド!? さらにマッシュポテト!?
さらにタマリンドですよ。情報量がすごい。タマリンドとは、甘味と酸味を味わえるマメ科の果実。個人的には黒糖に似た深みもあると認識しています。
”香ばしポークキーマ”には焙煎されたクミンの香りが。
酸味と甘味にしっかり重みをつけて、美味しさのバランスをとっています。
食べている途中に出会う干し柿の甘みは、個人的に大好きな仕掛けです。
甘いと酸っぱいが入ってるカレー大好き!!!!
ここまできてわかると思うのですが、名前の付け方がとても面白い。
それぞれの食材の味は知ってるはずなのに、それが組み合わさると未知の領域。
知らない食材があれば、それだけで好奇心が止まりません。
旨味が引き立つほど良い辛さがイイ。
牛と豚の組み合わせなので、比較的味の深みが強めの印象。
そこへ「海苔とろろペースト」です。どうして海苔ととろろのペーストを加えようと思ったのか問い詰めたい。ストレートに言うことしかできません…美味しいんです。
スパイスカレーにどんどんハマった理由の一つに、
「どうしてそれを思いついたのか」という味の出会いがあったことを思い出しました。
決して、味がめちゃくちゃになってる訳ではないのです。
それぞれ活かしたい食材の特徴が上品に使われているといいますか、「もっと知りたい!!」と思わせてくれるような味わいがここにはあります。
最後に、じんわりと辛さの余韻が残るヤムスープをかけていきます。
こちらは、必ずカレーについてくる唯一変わらない味。
鶏ガラベースの和出汁スパイススープで、味変をしていきます。見た目は南インド料理のラッサムに似たものを感じますが、酸味はありません。
お店出したての当時、スープをあとがけするスタイルで提供する店はなかったみたいです。
それぞれ個性が光るカレーをひとつにまとめ上げてくれ、その旨味にスプーンは止まらなくなっていく…満足感で満たされる良い時間でした。
はじめて旧ヤム邸さんに行ったとき、言葉が出てこなくて「オイシイ」しか言えなかったことをふと思い出しました。笑
X(旧Twitter)やInstagramではカレーの説明を丁寧にしてくれているので、
答え合わせ、または予習をして食べてみるのも⭕️
食べて、答え合わせして、復習までがカレー道 by まみ
チャイからも見えるスパイスへのこだわり。
こちらはクローブが印象的に感じるアイスマサラチャイ。甘さを控えてる分、紅茶の渋みが深い味わいにしてくれます。メニューを見ると「マサラチャイ」と「カルダモンチャイ」があり、チャイ専門店でないのに2種類も。アルコール好きの方には「ラムチャイ」も!
ラッシーもたくさん種類がありますし、その時の気分に合わせて選べますね!
夜はお酒と一緒にバー限定メニューなんていかがでしょうか。
料理×スパイスについてのこだわりが見える旧ヤム邸さん。カレーだけでなく、スパイス創作料理もぜひ注目して欲しい!カルダモンジントニックやラムチャイといった、スパイスを使ったお酒ももちろんございます。
2020年、東京2店舗目として六本木ヒルズにもオープンしたのがヤミーズ 旧ヤム邸。
変わらずの月替わりキーマカレー3種に加え、ヴィーガンカレーがあるのは六本木店だけ!!
動物性食材不使用で、こちらも月替わりメニューとなっています。
4種類のぜんがけも楽しめるので、ヴィーガンの人もそうでない人も要チェック!
大阪スパイスカレーの発展に一役買ったと言われる旧ヤム邸さんのチャレンジはまだまだ続きます。
作り手の数だけ、そして食べる人の数だけカレーは表現されていると言っても過言ではありません。更なるスパイス文化の発展に大注目ですね!
今日は、そんな職人魂が込められたカレーなんていかがでしょうか?
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