「気分は昭和」レトロポップな空間で楽しむスパイスカレーで心も温まる【キッチン水谷】|下北沢カレーフェスティバルミスカレー カリィミーまみが行く下北沢カレー探検記

「レトロブーム」という言葉をご存じでしょうか?

文化やデザイン、テクノロジー、ファッション……過去に流行したそれらの人気が再び高まる現象のこと。
令和っ子なZ世代が昔のものに興味を持ち始めているという話も耳にします。
平成な筆者でも「昭和レトロ」は生活の中にはなかったので、新鮮さという感覚は共感できます!

そんな昭和ノスタルジーを感じられるカレー屋が下北沢にあるのをご存じでしょうか?

今回はおいしいカレーと一緒に、昭和な空間へトリップしていきましょう!

カリィミーまみ

下北沢ミスカレーのカリィミーまみと申します🍛✨
ほんの少しの知識で美味しさや感じ方が変わるという体験から、大好きなカレーとスパイスの面白さを広げたカレー業界に関わっています!

「気になる!」「食べてみたい!」「お腹空いた!」
そんな感情を引き出して、より美味しく味わえるお手伝いを。
下北沢の素敵なカレーに出会ってください✨

目次

一歩踏み込めばもう「気分は昭和」

駅から徒歩5分。
下北沢一番街商店街に入って間もなく見えるオレンジの看板。

この看板から路地裏へ入ると待ち構えているのが、今回ご紹介するキッチン水谷です。

入る前からレトロ漂う空間。

「気分は昭和」の袖看板には、文字通りの看板娘。
これから食べるのは、昭和グルメにはないであろうスパイスカレー
どんなカレーに出会えるのか、入る前から楽しみです。

カリィミーまみ

昭和の気分になる準備ができたらGO!

この世界観はなかなか見られない。

今年の2月、下北沢にオープンしたキッチン水谷
元々『つくね屋ロック』というお店があったところですが、この完成された昭和レトロをそのままお借りする、という形で引き継いでいるそうです。

壁には昭和を彩るたくさんのポスター。

置いてある小物たちも、今の時代にはない雰囲気をかもし出しています。

1970〜80年代の「昭和レトロポップ」をコンセプトとした店内。
カラフルでポップなデザインが特徴的。オレンジやグリーンなど、ビビッドに着色された生活雑貨が流行った時代だそうです。昭和歌謡曲やレトロおもちゃなど、その時代を表すものがたくさん並んでいます。

出てくるコップもまさに昭和レトロポップ!
テーブルクロスのデザインとも相性ばっちりな花柄は、キュートな中にも懐かしい雰囲気を感じます。

カリィミーまみ

これが……昭和ノスタルジー!!

昼はランチカレーですが、夜は居酒屋スタイルに。
この空間でスパイスをアテにお酒を飲むのも最高ですね!!

気になるメニュー

おすすめはカレー三種盛り。
やはりAからCのすべてを食べてもらいたいのは作り手の心情…!
三種盛りで注文すると、なんとライスが食べ放題。たくさん食べたい人は迷わずこちらを選びましょう!!

カリィミーまみ

できる限りいろんな味を楽しみたいですもんね!

実食

おすすめ!カレー3種盛り 1500円

か、かわいいーーーー!!!
昭和にはなかったであろう3種盛りのカレーが、こんなにもレトロポップと合うなんて!
では早速食べていきます!

オーソドックスなチキンカレー

プリッとした鶏もも肉がゴロゴロ入ったチキンカレー。
14種類もスパイスが使われてるとのことで、バランスのいい香りが食欲を刺激します。ココナッツミルクを使っているのもあり、優しい味わいでご飯もどんどん進みます。

お肉の量が多いのは嬉しい!

ドライに仕上がったラムポークキーマ

少しドライに仕上げた挽き肉はむぎゅむぎゅとした食感が楽しい
ラムとスパイスの香りが口の中に広がります。独特の風味が特徴のラムですが、かなり食べやすい印象。聞いてみると、クセが強く出過ぎないようにラムとポークの割合が工夫されてます。

クローブの甘く深い香りの印象が残ります。
シナモンとオールスパイスもしっかり入っているそう。

彩りの副菜たち

左から、アーリーレッドのアチャール
にんじんのクミン炒め
ピーマンのマスタードオイル炒め

酸味のある副菜はどのカレーとも相性がいい!
もちろん、メインを引き立てる役割としての酸味。カレーと混ぜれば食感も加わって最後まで楽しく食べられます。

カリィミーまみ

副菜って、材料が同じでもお店によって全然表現が違うんですよね。
奥深いなっていつも思います…!

豚キムチカレーは今までにない味わい

豚キムチを知っていても、カレーとしては見たことがない!
しかしこれ、スパイスカレーとしての立ち位置をキープしたままの豚キムチなんです。食べ応えのある具材は厚めの柔らか豚バラ肉。遠くにいるキムチの酸味はポークビンダルーを思い出させますが、異国感を主張しないところがまたいい…

青ネギの青臭さが馴染みのある豚キムチの印象を強めます。

このようなスパイスカレーは昭和の時代にはないと思うのですが、食べているとなんだか懐かしい気持ちになるのが不思議でたまりません。例えば醤油や味噌など、日本人が慣れ親しんでいる食材を使うことでそういう雰囲気は出せるかもしれません。実際どうなのでしょう?

カリィミーまみ

このカレーって、お店の雰囲気に寄せて何か工夫されてますか?

特には……たぶん気のせいですね(笑)

カリィミーまみ

……笑

環境だけで味わいは凄く変わるぞ!!!

新しく生み出されるカレーが楽しみなお店。

ラムのクセとマンゴーの甘味と酸味が癖になるキーマカレー。

豚キムチカレーもなど、なかなか類を見ないオリジナルカレーを出すキッチン水谷。
下北沢カレーフェスティバル2023では「マンゴーラムキーマカレー」を出していました。カレー好きとしては好奇心がくすぐられます。

今後も自分だけの味を出していきたい、と語る店主はなんと25歳。
間借りでお店を探していたところ、いろんなタイミングが重なってスムーズに店舗を持つ流れになったそうです。下北沢でお店を構えてからは、他のお店との交流も増えたとか。例えば、以前取材させていただいたレベチナさんとも「スープカレーのことなら何でも教えるよ! スパイスカレーのこと教えて!」のようなエピソードを話してくださいました。

下北沢という街の温かさが見えてきますね!
筆者もなんだか応援したくなる気持ちが芽生えてしまいました。

カリィミーまみ

昭和ってきっと、こういう風に横の繋がりで助け合うのが当たり前の時代なんだろうな…

令和に生きるみなさん、今日はキッチン水谷で昭和な気分に浸ってみるのはいかがでしょうか?

コーヒーもいかが? 珈琲場 GATHE -ギャザ-

こちらは9月の葉月ブレンド。

ドリンクメニューに大きく載っている「珈琲場 GATHE -ギャザ-
こちらは、火曜と水曜のランチタイムに出会える間借り珈琲屋さんです。自家焙煎の深煎りコーヒーをネルドリップで淹れてくれるそう。

紙ではなく、布製のフィルターで淹れるのがネルドリップの特徴。コーヒー豆の油分がほどよく残るので、まったりと柔らかな口当たりになります。
毎月ブレンドが変わるので、コーヒーとカレーの組み合わせが好きの人はここも要チェック!!

SHOP INFO

店名:キッチン水谷
住所:世田谷区北沢2-33-6
電話番号:03-6796-2108
営業時間:平日18:00〜23:30、土日祝17:00〜23:30
定休日:SNSで公開してるカレンダーを確認してください

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