(現在休業中)「本当に美味しい野菜で作ったカレーは味が全然違う」北海道と下北沢を行き来するシェフのこだわりを新スタイルカレーで味わう【LEVECHINA レベチナ】|下北沢カレーフェスティバルミスカレー カリィミーまみが行く下北沢カレー探検記

※現在休業しております※

2023年2月、下北沢に新しい間借りカレー屋ができた。
その名も「LEVECHINA(レベチナ)」

特徴は明快で、インパクトが強い。

週末に北海道からはるばるやって来る
ラーメン屋出身行列スープカレー屋創業シェフが腕によりをかけた
スープカレーとスパイスカレーを一度に楽しめるカレー屋である。

「北海道の素材のおいしさを伝えたい」
土日に1日30食限定。北海道凝縮本格スープカレーとスパイスカレー。
北の大地と下北沢を結ぶ生活を選んだシェフの、カレーに対する強い想いがここにはあります。


下北沢ミスカレーカリィミーまみ

ここでは、
もっとみんなに知ってもらいたい、楽しく味わって欲しい、
そんな気持ちで下北沢のカレー屋さんを丁寧に紹介していきます。   

「気になる!」「食べてみたい!」「お腹空いた!」
そんな感情を引き出して、より美味しく味わえるお手伝いを。
下北沢カレーフェスミスカレーのカリィミーまみがお送りさせていただきます!

目次

LEVECHINA(レベチナ)ってどんなお店?

週末に北海道からやって来る?

そうなんです、レベチナのシェフは北海道と下北沢の2拠点生活
土日に下北沢へやってきます。それは北海道出身という理由もありますが、農家を手伝うことで直接野菜に触れた経験がカレー作りに火をつけます。

「本当に美味しい野菜で作ったカレーは味が全然違う」

カレーのポテンシャルを最大限に引き上げていくこだわりがとにかく凄い。素材となる野菜作りに直接関わることで、食材に対する理解がより深まっていったそうです。

例えば越冬野菜
雪の中で眠らせるという北海道ならではの作り方。栄養価も高く甘みのあるしっかりとした味わいへと変化した美味しい野菜がレベチナのカレーには使われています。
使われる野菜は季節によって変わるので、楽しみが続くと思うとワクワクです!

ラーメン屋出身の行列スープカレー屋創業シェフ?

下北沢にある行列のできるスープカレー屋「ポニピリカ」をご存じでしょうか?
レベチナはなんと、ポニピリカ創業シェフによって作られるこだわりのカレーを食べることができるのです。

最大の特徴はラーメン屋出身であるということ。
レベチナで食べられるスープカレーは、ラーメンのスープ作りのノウハウが生かされています。ラーメンもスープカレーも数万杯と作ってきた経験も加わりますので、クオリティの高さと安定感により期待が高まります。

カリィミーまみ

どうしてラーメンからカレーに? と思った方も多いはず。
当時はスープカレーがまだ少なく、食べたいと思いご自身で研究するようになったそう。自分なりに表現したいという想いが形になったと思うと、相当なカレー愛を感じます。

スープカレーとスパイスカレーを一度に楽しめる?

スープカレーとスパイスカレーのセット。これはありそうでなかった新スタイル。 
両方メニューにあるお店は見たことがありますが、一緒に食べるには2人前注文しないといけません。これは筆者の想像ですが、好きなものをセットにしても満足度が上がらなかったのではないかなと。バランスって大事です

ただこのレベチナはレベルが違う
カレーについては、このあとの実食レビューを最後まで読んでください。スープカレー好きもスパイスカレー好きも納得出来る、完成された2セットであると私は感じました。

実食レポート

というわけでお待たせしました!
こだわりの詰まったカレーを食べにお店へ行ってみましょう!

※SOUNDS GOODから移転しております※
現在、下北沢バー「atelier?」で土日午前11時30分OPEN

場所は下北沢駅東口から徒歩2分。
下北沢一番街方面へと向かって進むと、左手に立て看板が見えてきます。
「あ、もう着いた」という気持ちになる徒歩2分は嬉しいものですね。

お店のロゴには、アイヌの神様がデザインされている

レベチナカレーはSOUNDS GOODというBarを間借りして営業されています。
リアンビルの4階なのですが、どんなカレー屋さんが待ってるんだろうと気持ちを高めるのにちょうどいい階数となっています。

軽く息を切らせてドキドキのまま到着…

初めていくカレー屋って、少し緊張しませんか?
店員さんの案内を待つ、ほんの少しの時間に湧いてくるドキドキ感。間借りだと看板は別のお店なので「間違えてないかな?」と余計にスマホを確認してしまったり。

カリィミーまみ

安心してください。店主の放つ柔らかな雰囲気と優しい声に、その緊張感はほどけるでしょう。お店に入ってすぐに、カウンターに案内していただきました。

手際よくカレーを準備している様子

Barの間借りということもあり、店内は落ち着いた雰囲気
席数は少なめであるものの、大きな窓から入る自然光の気持ちよさは昼間営業だからこそ味わえるものですね。

迷わず頼めるシンプルなメニュー。他にはトッピングとドリンクメニューがある。内容も案内してもらえる。
スープカレーに使われる野菜は注文が入ってから素揚げられる。待っている時間の音がいい。

落ち着いてる時間はワンオペのようです。一皿一皿丁寧に仕上げていくので、柔らかな光のBar空間を楽しみつつ案内を待ちましょう。

「前から失礼します」
そんな風にしているうちに、出来立ての美味しいカレーがやってきました!

スープカレーとスパイス2種カレーのご褒美カレープレート 1500円
+ 限定トッピング エゾシカステーキ 600円
カリィミーまみ

おおお、いいですね!!!
スープカレーも彩り豊かなカレーですが、スパイスカレーも副菜が豊富で見た目の満足度が高いです。
個人的な感想ではありますが、半熟卵は存在がズルい。

まずはスパイス2種カレー。
ラムと鶏肉のスパイスキーマカレー、ほうれん草とチキンのサグチキンカレーのあいがけ。
それでは実食していきましょう!

ラムと鶏肉のスパイスキーマカレー

野菜の甘味を感じる最初のひと口、その後にスパイスの辛味が追いかけてきます。
3種のカレーの中ではこちらのキーマカレーが辛さ要員。しっかりとした辛さであるものの、野菜の味わいと重なって美味しさに繋がる辛味です。
鶏肉だけだと淡白になってしまうキーマもラム肉を使うことで複雑さが加わり、全体的に深みを増してくれます。

ほうれん草とチキンのサグチキンカレー

ほうれん草のカレーでのコクというのを体験したことがないのですが、「これがコクなのかもしれない?」と感じられるような厚みと広がり。口に運ぶほどにほうれん草の甘みが見えてきそうな、奥行きを感じるカレーでした。

副菜

カレーとはまた表情が違った甘味や酸味、香りや食感を楽しめる副菜たち。
内容は毎回ちょっとずつ変わります。カレーに混ぜてみたり、箸休めのようにそのまま食べるのもいいかもしれません。少し香ばしめに火が入ったスパイスが野菜にマッチしています。
枝豆の副菜は、初めて食べる味わいなのにどこか懐かしさが。個人的にお気に入りでした。

限定トッピング:エゾシカステーキ

1日5食限定のエゾシカステーキ 600円

運よく残っていたので迷わず注文してしまいました。(要SNSチェックです)
猟師さんから直接仕入れた新鮮な鹿肉をステーキにしたもので、綺麗なピンク色に食欲がそそられます。

あっさりとした印象に、プリッとしつつも確かなかみごたえ。鹿肉であることを忘れるほどに臭みとは無縁です。そこへフワッと口に広がるピンクペッパーがお肉をまとう……スパイス好きならたまらないはず。
そんな風に夢中になっていたら、トッピングなのにカレーに乗せて食べるのを失念。カレーと交互に口に運びつつ楽しみました。

北海道凝縮本格スープカレー

サラリとしているようで、柔らかさを感じるスープ。
こちらが噂の、ラーメン屋のノウハウで作られた、48時間熟成したスープを使用したカレー。文字だけだと濃厚でバッチリ味が決まっていそうな想像をしてしまいますが、いい意味で裏切ってくれます。

揚げられたばかりのフレッシュな野菜の旨味が引き立つスープといいますか、じわじわと口の中に伝わる感じが心地いい。優しく感じる塩味が素材を活かそうとしてくれるのがわかります。

野菜はどれも美味しく、中でも印象に残ったのはインカのめざめ。じゃがいもの品種です。さつまいも並に甘みを感じる上に、舌触りのなめらかさが凄い。普通のじゃがいもしか知らない人はかなり驚くかもしれません。

最後は3種のカレーを合わせて食べて欲しい…!

キーマのパンチのある辛さ、ほうれん草の優しいコク、スープの旨味と塩味。単体でも完成されていると思っていたそれぞれのカレーは、合わせることで完全体になります。
「うわあ……!」と思わず声が出そうになるカレーはなかなかありません。

これらのカレーは20種類ものスパイスによって形成されているとのこと。
筆者はコリアンダーシードが大好きなので、そのスパイスがよく立っていることに気づくことができました。柑橘系の爽やかな香りが「スパイス感」を引き上げてくれます。

そして完全グルテンフリーで砂糖不使用。カレーから感じる甘みの要素はトマトと蜂蜜のみ。トマトは糖度が高くとても甘いものを使っているらしいです。
素材へのこだわりは聞けば聞くほどたくさん出てきそうですね!

プレーンラッシー 300円

こちらも是非飲んでもらいたいです!
ミルク感が強めで酸味はほのか。甘さは控えめで、口の中のリセットにはちょうどいいんです。こういうラッシーの表現もあるのか、と驚きました。

「普通のラッシーですが」と謙遜されておりましたが、インド料理屋でしか飲んだことがない人にとっては新しい味わいなのではと思うばかり。氷なしなので、最後まで濃厚なまま飲めるのも嬉しいです。

カリィミーまみ

ごちそうさまでした!
丁寧に食べるほど、シェフが伝えたい味わいがわかってくるような時間を過ごせました。

まとめ

みなさん、いかがでしたか?
毎週北海道の美味しい食材を抱えて下北沢にやって来るのですから、それだけでもカレーに対する想いの強さは目に見えます。しかし、それだけではありません。
ひとりで作り上げているカレーでない、という要素も美味しさに繋がっているのです。

「本当に美味しい野菜を直に届けたい」

北海道という土地での繋がりを大切にし、たくさんの方々に応援されているからこそ出来ている挑戦でもあるということ。
自分達の野菜を食べてもらいたいという農家さんの想い、新鮮な食材を提供してくれる漁師・猟師の方々。そしてレベチナに至るまでの関わりが、カレーとして表現されています。

一皿に人生が乗っていると思うと、味わい方も変ってきますね。
今週末は、下北沢で想いを味わうカレーというのもいかがでしょうか?

北海道の応援を背負ったシェフが、今週もまた元気に飛行機で運ばれてやってきます。

SHOP INFO

お店の場所:atelier?(SOUNDS GOODから移転)
住所:世田谷区北沢2-37-3-2D
間借りカレーの店名:LEVECHINA(レベチナ)
営業時間:土日 11:30〜 30食限定

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次