世界中と繋がれる不思議なカード？こはぜ珈琲の『恩送りカード』とは。

2016年6月24日

下北沢に住んでいる、よく遊びにくる。という方は、好きな珈琲店がいくつかあるのではないでしょうか。下北沢にもコーヒーブームの波が到来し、ここ数年でおいしい珈琲を提供するお店が増えました。

その中で一風変わったポイントカードを扱うお店が話題を呼んでいます。お店の名前は今年4月に「やなか珈琲」から生まれ変わった「こはぜ珈琲」です。

やなか珈琲のから店長として店頭に立つ谷川さんが考案したのが、人とお店を繋げる魔法のカード「恩送りカード」です。

カード誕生のお話とともに、名前を変えた理由。そして下北沢に愛される人気店の秘密に迫ります！

■ お客さんと作り上げた恩送りカード

──お店の前に「恩送りカード知ってますか？」と書かれた看板がありますよね。聞き慣れないカードだと気になっていたのですが、どんなカードか教えてください。

恩送りカードは12ポイントたまると、ポイントで誰かに1杯のコーヒーをプレゼントできるカードです。全部たまったら送りたい人の特徴を“送り先”に記入してボードに貼ります。家族、友人もしくは知らない誰かが自分の当てはまるカードをみつけると、コーヒーが飲めます。

最近テレビやラジオに取り上げていただいたことで使ってくださる方が増えてきました。自分のためにポイントを使うのもいいけど、ゲーム感覚でポイントを貯めれて楽しいでしょ

IMGP4716 — お店のコルクボードに貯まったポイントが貼られています。自分に合ったカードはあるかな…

IMGP4713 — 「下北沢を好きな男性へ」「今日ズル休みしてお店に来た人」「エンタメ界の黒幕」など広くも浅くもユニークな恩送りが繰り広げられています。

──壁に貼られているのをみたのですが個性的なカードが多いですね。だれかにプレゼントするカードというアイディアは、どうやって誕生したんですか？

ある日常連Aさんから面白いコーヒーショップの話を聞きました。

「アメリカ旅行で壁一面にスリーブが貼られていて、そこにはメッセージが書かかれてたの。その正体はコーヒーチケットとしてスリーブを買うと、友人や見知らぬだれかにプレゼントができるサービスだったんだ。面白いから日本でもできないかなぁ？」
という話でした。
※ スリーブとはホットコーヒーに使う紙のホルダーのこと

友人Bさんにこのサービスの話をしたら、
「現金先払いは気が引けて使い辛いからポイント形式とかどうだろう？」
と、ひらめきました。

そして常連Cさんにどんなカードがいいだろう。と相談をしたら、
「てんちょさん、イメージこんな感じ？」
と、翌日カードのデザイン案を持ってきてくれて、また翌日カードを作ってくれたんです。（笑）

こうやってお客さん、友人にアイデアをもらいながらできたのが恩送りカードです。