The 10 Percent/Fraction bar
「石垣牛」というブランド牛を一度は耳にしたことがあるはず。
2000年に開催された沖縄サミットで提供され、各首脳国に絶賛されたことでも一躍有名になりました。実はこの石垣牛、年間の出荷量は非常に少なく、ほぼ島内で消費され島外には10%ほどしか流通していないことをご存知だろうか。
東京で石垣牛を食べられるお店は数えられるほどしかなく、聞いたことはあるものの食べたことがない人も多いはず。
そんな幻の石垣牛を味わうことが出来る石垣牛焼肉店、その名も「THE 10 PERCENT(ザ・テンパーセント)」がなんと我ら下北沢にオープンしました!
焼肉屋といえば
まず始めに、焼肉屋と聞くと何を想像するでしょうか。
・全体的に茶褐色(脂や煙が店内に染みるから?)
・全体的になんか油っぽい(脂や煙が床や壁に染み付くから?)
・煙くさい
・臭いが洋服につく
・デートには向かない
しかしここ「THE 10 PERCENT」は上記であげた焼肉店のイメージを覆し、いろいろな意味で期待を裏切ってくれるお店なのです。
行ってみたらわかる、行ってみなきゃわからない。とにかく今すぐ行ってみてほしい!
ここはどこ?異空間に溶け込む焼肉店
こちらが「THE 10 PERCENT」のエントランス。クラブの入り口にしか見えないですよね。
細長い廊下の奥には、お店の名前となっている「10%」のスタイリッシュなロゴがお出迎え。こちらのロゴ、お店のオリジナルキャラクターとなっておりエントランス横でロゴ入りグッズ(トレーナーなど)も販売されています。この時点でもはや焼肉屋のカテゴリーを逸脱。
ニューヨークのブルックリンを彷彿とさせるレンガの壁と大きな引き戸を開けた先に広がるのは非日常。ピンク色に光る照明や高級感のあるソファ、そして壁や柱に描かれたお店のロゴ。
どこを切り取っても絵になる空間が広がっていました。
そして私が何より嬉しかったのはお店に入る前のエントランスで上着を預かってくれること。
焼肉店ってどうしても洋服に臭いがつくのが気になりませんか?
焼肉の臭いと共に帰宅し、上着を脱ぐまで焼肉の余韻に浸れることはこの上なく幸せでもありますが、やはり乙女(?!)にとって香ばしい臭いと共に帰宅は厳禁!
しかも帰宅時は着ている服に消臭スプレーをかけてくれるサービスも。もうなにも気にすることなく、思う存分焼肉を楽しめちゃいます。
幻の石垣牛、その味は…?
席についてまず頼んだのは本日の石垣牛6種盛り/2,900円と、お店の一押し「絶対食べてほしい!」とオススメされた石垣島直送生もずく(つけ麺式)/690円。
さんぴん茶(沖縄っぽい!)を飲みながら店内でキョロキョロ待っていたら気づいてしまったのです。
焼肉屋なのにあれがない。そう、煙を吸い込むダクト!実はここ、無煙ロースターを使用しており焼肉を焼く際に煙がたたないのです!
煙が出ないのもうれしいですが、なによりダクトが邪魔をし、しゃべりずらい経験をした人も多いはず。そんなことも気にせず360度(いや、360度までいったらもはや後ろ向き)どこからでも会話を楽しめるのは個人的にかなりポイントが高いと感じました。
そんな中注文した品が到着。見てください、この霜の美しさたるや!
実は私、月に1~2回は焼肉に行く焼肉オタク。霜降りが少し苦手でめっぽうあとに残らない赤身やタンを好んで食べるのですが、ここの脂身はクセが少なく、脂身を食べたあとに残る口と胃のモッタリ感が一切ない。風味豊かな味を新鮮なうちに味わってもらえるよう肉は提供直前にカットするこだわりもあってか、これは永遠に食べられる!
盛り合わせ内容は仕入れ状況によって変わるようですが、本日は牛一頭からわずか数百グラムしかとれないとても希少な部位であるスカートも味わうことができました。脂身が比較的少なくハラミに似た食感。ウーマ!!これはおいしい!
部位の名前がイマイチわからない、何を食べていいのか迷う…という方もご安心ください。メニュー表には霜降りのレベルが一目でわかる「YAKINIKU MAP」が載っており、これを見れば一発で自分好みの部位に出会えることができます。
口の中に残るほのかなお肉の甘みの余韻に浸っている中、てんこ盛りに盛られたもずくも到着。
「これ、もずくの概念変わりますよ」という店員さんの言葉に「おおげさだな」と思いつつ一口。「そんなわけないやろ~」「ほんまや。」という明石家さんまのギャグばりに思わず出てしまいました、「ほんまや!」
まず歯ごたえがすごい!もずくって味わう前に消えてしまうというか、食べ物というよりは飲みモノとしての感覚の方が強くないですか?(え、私だけ?)
こちらのもずくはきちんと歯で噛んで味わえる。そしてつるつるのしこしこ。つけ汁に生姜を入れ、つけ麺スタイルで食べることもあり、まるでそばを食べているような感覚。焼肉の合間のお口直しに食べるも良し、カロリーが気になる方はシメの冷麺の代わりとして食べるも良し。
とにかくここにきたらもずくの注文だけは忘れずに!
もう一つ衝撃を受けたのが3秒リブロース/1290円。その名の通り、3秒炙って生卵タレにディップしていただきます。半生状態のリブロースが濃厚な生卵とタレに絡み合い、口に入れた瞬間とけてしまいました。これこそ、3秒リブロースのマリアージュ。
その後もナッツの程よい歯ごたえが感じられるTHE 10%サラダ/690円や、みじん切りにしたネギダレをたっぷりのせて食べる上タン塩/1,290円など、すべておいしくいただきました!
石垣牛は脂が多い割にはさっぱりしていて食べやすいと言われていますが、個人的にはお肉につけるタレは甘い焼肉タレよりあっさりとしたものがおすすめ。頼めばワサビや大根おろしも持ってきてくれるので飽きずに自分好みの味を楽しむことができます。
タレ皿に最初から用意されていたスパイシーソルト(塩や唐辛子などをオリジナルにブレンドしたもの)は持って帰りたいほどファンになりました。
デザートには沖縄定番のアレ
焼肉の〆には冷麺!と言いたいところですが、あまりのお肉のおいしさについついたくさん食べてしまったので本日は軽くデザートのみ。
沖縄のアイスといえば!のブルーシールアイスがここでは食べられます。本日は沖縄気分を堪能すべくさとうきびとちんすこう/各390円をチョイス。
内装もお皿も全て焼肉屋とは思えないほどおしゃれではありましたが、最後のアイスももれなくおしゃれ。カクテルグラスにこんもり盛られたブルーシールアイスが運ばれてきました。
味はもちろん保証付!ちんすこうは少し塩っけのあるさっぱりとした甘さ、サトウキビも黒糖の優しい甘さが口の中いっぱいに広がり、はあ~最後までありがとう沖縄!
これだけでは終わらせない。バーで一息いかが
鋭い人は気づいているはず。入り口引き戸の横にもう一つ扉があったことを。
むしろこっちが入り口じゃないの?と私も間違えたほどです。
なんと今回、石垣牛焼肉店「THE 10 PERCENT」だけでなく、併設されたバー「Fraction Bar(フラクション・バー)」も同時にオープンしたのです!
海外ではPre-Drinks(プレ-ドリンクス)と言い、ゼロ次回のようなイメージで食前に一杯のお酒と会話を楽しむ文化があり、焼肉を食べる前にこちらのバーで焼肉に合うオリジナルカクテルを嗜んだり、もちろん食後の一杯として利用することもできます。
食前の一杯からの焼肉、満腹後の食休みにバーで一杯、どちらの使い方も大人すぎる…!
実はここ「THE 10 PERCENT/Fraction Bar」は下北沢に愛された知る人ぞ知る居酒屋「宿場」の跡地。オーナー同士が知り合いだったこともあり「宿場」名物パインサワーがあのパインサワー/500円として復活しています!
もちろん「Fraction Bar」のみの利用もできるので、気軽にふらっと一杯立ち寄ることも可能です。ここのバーが行きつけになったらかっこいいなあ。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ケムい・臭い・おしゃれじゃない焼肉屋なんてもう古い!
むしろデート向きのお店とも言える!
一度食べたらやみつきになる石垣牛のおいしさと、いるだけでおしゃれな空間、焼肉に合うカクテルをぜひ一度体験しに訪れてみてください。あなたもきっとファンになるはずです。
店名 | 【閉店】幻の石垣牛が食べれるのはここだけ?!「THE 10 PERCENT」へ行ってきました! |
---|---|
店名カナ | ザ・テンパーセント/フラクションバー |
住所 | 東京都世田谷区北沢2-15-15 末広ビル1-B |
TEL | |
営業時間 | 17:00〜24:30 |
定休日 | 不定休 |
シモキタコイン | |
クレジットカード | |
URL | |